図1 ARDS発症時のバイオマーカー ~~ARDS では,肺および全身の炎症に伴う炎症性サイトインが血中に増加するとともに,肺上皮細胞・内皮細胞などで様々な細胞傷害が生じる。そして,その傷害の程度や範囲は原因疾患によって異なる。近年 TNF,IL-6 といった一般的な炎症マーカーではなく,細胞固有のバイオマーカーの報告が増えてきている(表 3) 5)。このことによって,臨床病態上同じARDS 診断であっても,個々の細胞傷害の差異が検討できるようになってきた(図 1)。~~
~~サーファクタントと KL-6 は肺胞Ⅱ型上皮細胞より産生される。そのため,Ⅱ型上皮細胞活性化または過形成に伴い,それらの産生が向上する。そこに肺胞上皮バリアの破綻が生じると,サーファクタントと KL-6 が血中に移行し,血中でもそれらの濃度上昇が認められる。~~ |
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一般社団法人 呼吸研究解散のご案内
拝啓 平素は一般社団法人 呼吸研究の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、一般社団法人 呼吸研究は本年3月に法人組織を解散し活動を停止することになりました。 滝島任先生が初代編集委員長として、1982年9月に創刊された雑誌『呼吸』は、読者の皆様やご寄稿いただいた先生方など大変多くの方々からのお力添えを賜り、呼吸器学の月刊専門誌として、基礎から臨床にいたるまでの最新知見を読みやすい誌面でお伝えしていくことを目標に、刊行を続けてまいりました。その『呼吸』が諸般の事情により、2014年末に34巻12号で冊子体としての発行を休止いたしました。 その後、『呼吸』編集委員会は、呼吸器関係の学術誌が限られた発行状況にあることを考慮して、『呼吸』バックナンバーのWeb上での閲覧を持続するとともに、電子図書『呼吸』eレポートの発行を行ってまいりました。 しかし諸般の状況検討により、今後の活動継続は困難と判断し、法人解散の手続きを関係者の体力的に余力があるうちに実施することを編集委員会の総意として決定しました。 法人解散後は、一般社団法人 呼吸研究が有していました『呼吸』等発行図書の著作権を公益財団法人 日本呼吸器財団に承継していただき、WEB上での “『呼吸』バックナンバー検索・閲覧システム”の維持運営と発行済『呼吸』eレポートの閲覧公開を継続することにしています。 長きにわたり『呼吸』と一般社団法人 呼吸研究の活動にご支援賜りました皆様方には厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。 末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具
2020年2月 一般社団法人 呼吸研究 事務局 |